2023-01-01から1年間の記事一覧

法王

自然はいつでも、そのまま大きくおなり、と言う。信頼という言葉だけでは決して表すことのできない、あったかくて大きい気持ち。人のまわりにある邪な気持ちさえも包み込み、何も言わないで、何かが目覚めるのを待っている。それがなんなのか、わかったとき…

悪魔

地球を遠くから見ている月は、宇宙が本当は闇でできていることを知っている。管理という名の下に、ゆっくりゆっくり支配されていったこの銀河は、地球が最後の森羅万象になってしまった。地球は競い合うことを知らなかったし、殺しあうことも知らなかった。…

死神

すべての時を見つめながら今を生きることの苦しみを誰も知らない。地球の終わりがやってくることを知りながら、切り倒されていく木々の思いに耳を傾ける人はいない。木が失われてゆくことは、わたしたちの命もまた、失われてゆくということだ。森羅万象の世…

魔術師

自然界に魔法はない。しかし、いのちがあるところには、ふしぎな暖かさがある。それはまるで冬の季節につける暖炉のようなじんわりと大きなぬくもり。ひとりじゃないよ、とこころのなかにこだまする。私たち森羅万象は、どんなところにも花を咲かせることが…

審判

私たち、森羅万象は、魂という存在である今、このいのちを大切に扱うなら、それは時空を超えてあらゆる魂に働きかけることができる。1000年前の傷ついた魂も、400年後の弱っている魂にも、いまこの世界で遠く離れた場所に生きる元気のない魂にも、生きてゆく…

私は木であり、森であり、風であり、鳥である。生命という存在だ。人である私たち、正しき魂は、すべての宇宙を森羅万象にすることができる。木が酸素を作り私たちを生かすように、私たち一人ひとりも大きな木のようになっていこう。全てのいのちを守るよう…

太陽

魂というのは実は集合体である。聳える山も、雨のしずくも、抱擁する海も、人もねこも、個々のいのちは御魂を分けて生きているのではなく、いのちは私に与えられた、全ての存在のものなのである。魂のことばは身体の奥の方からじわじわと全身に染み渡るよう…

節制

それぞれがそれぞれとして生きること。それが森羅万象のルールである。山には山の、月には月の、風には風の役割がある。それを理解しようと思うのは人だけだ。わかる必要などない。山は聳えていればいいし、月は浮かんでいたらいい、風はそよいでいたらいい…

吊るされた人

そこにはもともと、自然と人の穏やかな営みがあった。搾取もなければ無理強いもない。そこでは人間の都合はあまりにも無意味で、人間もそれを十二分に知っていた。大地は愛され、木はいたわられ、人は守られていた。自然と人が寄り添い助け合い、静かな凪の…

ヴィジョンと夢の違い━ 皆、夢は見るものだと思っているが本当は夢は見せられるものだ。夢魔が入り込んで見せる夢は、そこに引き込まれてゆくような感じがするし、ドラマを見ているみたいにハラハラドキドキする。憧れや期待、不安が混じりあうことで、もう…

隠者

長く生きること、それは才能だと思う。魂が病気にならないということだから、これは本当にすごいことだ。魂を扱う天才だ。長生きのご老人一人一人の手を握って「すごいですね!」と褒めて回りたいし、「ありがとう!」「おめでとう!」と声を大にして伝えた…

月というのは、狂気を呼び覚ますものとして語られることがある。それは月が女性を表していて、アダムとイヴの物語のように、男性を惑わすのはいつだって女性なのだ、という見解からなのかもしれないし、満月の夜には犯罪が増えるとか、動物たちが雄叫びを上…